「復習はできても予習はできない」という言葉を今日ある在籍女性から聞いた。
過去にいろんな失敗をして、経済的にも精神的にも堕ちてしまった自分にどうしても自信が持てない。いろんな人の救いの言葉を聞いたり、時には私的に良いパートナーと巡り合えたとしても、どうしても「また元に戻ってしまうかも」という杞憂と、過去の実体験がフラッシュバックして自らそのチャンスを逃す。結局誰とも上手く付き合いきれない。そして孤立して病んでいる自分の状況に甘えてしまうことが逃げ道になってしまい、なかなかその殻から抜け出せない、と。
今まで少なからずの女性から、そういった重い話を聞いたことはある。実体験していない赤の他人の私からすれば、結局そこで出てくる言葉は、残念ではあるが少なからずの同情を含む上辺の言葉にしかならない。何故なら精神的にもうそこまで殻を作ってしまっている女性の場合は、その殻を破れるのは自分自身でしか無いと思わざるを得ないからだ。
この仕事において、いっとき仕事の波も作れて上手く行っていても、結局また元に戻ってしまう女性たちを見ていると、結局原因は自分自身の弱さの中にある、というケースが多い。「この業界に来る女性は朝ちゃんと起きて仕事に来ることもできない人が多い」とは言われるのだが、ちゃんと頑張って何とか一度そこから脱却し「良かったね~」と見守っていた女性でも、ふとしたことでまた自分の殻に入りこみそうになることも多いのも現実だ。
結局当人以外の人間はほんのちょっとの手助け、環境作り程度しかすることは出来なくて、あとは元に戻らないように見守るしかないのかもしれない。特にこの仕事においての私たちの立場はそんなものだな。と今日もまたまた痛感させられた。
(すっかりレギュラー化しそうな頻度で出てくるのだが)尊敬する阿佐田哲也先生に「勝負の途中で反省、後悔しても意味が無い」という言葉がある。麻雀で言えば一つのミスを引きずって、それまでの自分の打ち筋を変えてしまってはダメだという意味だ。多少無理がある例えかもしれないが、人生という長い勝負(私はそう思っている)の中では、済んだミスはもう忘れて自分を強くもって前向きに生きて行けば良いのだ、と先の言葉に習って思っている。
女性に「自信を持って頑張りましょうよ」と、当人にとっては薄っぺらく聞こえてしまうだろう言葉をかける時には、前述したような気持ちを込めて毎回言っているつもりだ。
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