この仕事はお客様の満足度が測りにくい仕事だ。「大満足!」と思って下さればほぼまたご利用いただけるだろうが「まあまあ」「こんなものだろう」程度ではまたお店に来て下さる方は半分程度なのではないかと思っている。しかし私たちは部屋の中まで見ることが出来ない立場。お客様に直に伺っても、接客から帰ってきた女性から聞き取りをしても全てが把握できるワケもない。
ただ唯一お店が確認できるのは接客時間(コース時間)だけだ。
昨年、横浜のある常連様にワケあってお会いしにいった。ほぼ毎週ロングのデートコースとその後通常プレイのロングコースをセットで使って下さる上得意様で、ほとんどの在籍女性に会って下さり数人の指名女性もいた。その指名女性の一人をある時からぱったりと指名されなくなった。何かあったのかな?と思いお会いした時に伺ってみると「だって5分早切りされたからね。たとえ4時間コースでも時間は時間でしょ」と言われた。私は本当にその通りだな、と思いその場では「お店の指導が足りずすみませんでした」とお詫びした。
当店の接客指導マニュアル1ページ目、「謙虚」「誠実」「感謝」の3理念の中の「誠実」の項には「当店は70分10000円、5分で714円です。」と書いてある。いつもその項を説明する時には「たとえ5分でも早くサービスを上がった場合はお客様は受けてもいない714円のサービス料金を余分にとられているのです」と話している。お客様によっては都合によって、またはスッキリしたらもういいよ、という方もおられるとは思うのだが、基本的に少しでもゆっくりしたいと思われるお客様が多いと思っている。タイトな予定が入っているのでなければ目の前に気に入った女性がいたら少しでも長くいたい、と思うのが男ではないか。少なくとも私はそうだ。
今日、長期在籍の女性がまたまた5分早くアウトコールをしてきた。フロントはユウ。彼はまだその女性との時間も短いのでハッキリとは言いにくいだろうし私はその女性には6年前から言い続けているので、疲れて帰って来ているところ可哀想とは思ったが5分の重みについて話をした。ホントは今さらもう言いたくもないし言うのも疲れる。が、お客様の事を本気で思うなら絶対に私たちは妥協してはならない点だ。だって唯一把握できるところだからだ。
約100名の女性の中には絶対に早切りしない女性もちゃんといる。逆に「お客様のご都合で」と言って早切り率が高い女性もいる。初めて使っていただくご新規様はもちろん、いつも使って下さる大事なリピーター様たちにも少なくとも接客時間の点だけでも自信を持ってご紹介できる女性を、と思えば絶対に早切りしない女性を紹介したいに決まっている。できることなら在籍女性みなさんにそういった自信を持ちたいと本当に思っているので…何百回だろうが何千回だろうがこれからもお願いし続ける気持ちをスタッフには持ってもらいたい。
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