新宿・新大久保おかあさん

　さて、今日はいろんなネタをもとに3回ブログの原稿を作ったのだが、どれも読み直してみると多少商売に波風が立ちそうな気がして、小心者の私はすべて削除してしまった。

　そうこうしていると、精算女性や明日以降のご予約や、方向音痴の女性の道案内やらであっというまに24時が目前。別に言い訳をするワケではないが、とりあえずそういう理由でやっと今日のブログ更新だ。

　当たり前だが毎月全店舗で、各女性ごとの出勤日数、接客数（ご新規様、ご指名、それ以外のお客様数）、日給、などのデータ一覧を出している。全店のデータに目を通してチェックするのは、調子の悪い女性、必要額に満たない女性が中心で、その女性達にはまず店長に現状の出勤ペースや事務所での様子、待機の様子などを聞いてから、できるだけ直接声をかけて状況を聞くように意識している。

　この仕事では常に安定して稼げる、なんてことはまずないのだが、それでも何年も安定して稼ぐ女性も少なからずいるものだ。思うように稼げない女性には、稼げている女性たちに共通していること、もしくは「これなら出来るハズ」ということをできるだけ話している。あとはその言葉を聞いて、どれだけ本気で自分の意識を変えられるか、持てるかだ。

　そして多少上手く行きそうになった時が一番大事。やっと本流に乗りそうになっているのに、ほんのちょっとしたブレでまたもとに戻ってしまった女性をどれだけ見てきたか分からない。そのブレの原因がどうしても仕方無い理由なのか、それともただの甘えからなのかは、それぞれの女性によって違うのだろうが、稼ぎ続ける女性は、その仕方ない理由すらも極力起きないよう日々を過ごして、仕事としてここに来ている。

　面接で話を聞いて「この環境下でこの出勤ペースを組んで本当に続くだろうか」と心配する女性ほど、意外と楽にクリアする。「この目標金額ならば、この出勤ペースで充分イケますよ」とすこしハードルが低いと、脱落してしまう女性が多いのも不思議ではあるが現実だ。

　人は自分が出来ると思っている事より、ほんの少しでも良いので上の事をしないとダメなのかもしれない。人がここまでやっているので、自分もこれで良い、と思っていると他の人以上には行けない。決して頂上を目指す必要はないが、今が3合目ならばせめて4合目を目指して行かなくては3合目から転落する可能性もすぐ起こりえるだろう。

　何だかすっかり自分自身に言い聞かせているような内容になったが、やっぱり私は出勤してもらった以上全女性にしっかりと稼いでもらいたい。諦めや怠惰が見られる女性になって欲しくない。

　どうすれば稼げるか、はお店の指導ひとつで簡単に女性がモノにできることではないが、稼げない女性に共通していることや稼げるようになった女性に共通していることは今までの経験で分かってはいる。各女性の個性によってピッタリはまることばかりではないだろうが、それでもやっぱり何も言わず放置するようなことは、この仕事に来てもらっている以上するつもりはこれからも無い。

　とエラそうに言い切って今日はオシマイ。

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