池袋事務所の遅番に入ってそろそろ10日になる。
実務面ではテンチョ以下スタッフがすべて捌いてくれているので、私はほとんどお客様からの電話対応が中心。電話を取る時はまさに一兵卒になったような初心で取っているつもりだ。
今日待機所であるレギュラー女性に「シャチョは電話取るの大好きでしょう。楽しそうですよ」と言われ、「あ~実はそうなんですよ。ホントは下手なんですけどね」と返した。ホントは下手なんですけどね、の部分は掛け値なしの本音だ。
実際のところ、確かにお客様に電話で女性を紹介することは楽しい。すべての売り上げの源となる「女性紹介」を任されているフロントマンは、ドンヨリと暗い雰囲気ではダメだ。事務所に来た女性たちは不安になるに決まっているし、お客様も(無駄に元気なだけではダメだが)快活な対応の方が「じゃ、遊んでみよう」となる方が多いに違いないだろう。
しかし、当たり前と言えば当たり前だが、電話を取るということはすべてが心から楽しいワケでは決してない。電話を切ってから後悔することや反省する事も多い。が、次の電話が鳴る時にはまた明るく出なくてはならない。気持ちのアゲサゲを自分の中でずっと繰り返し続けるのがフロントマンだ。
一昨日、あるお客様を対応中に明らかにお客様の口調が変わり、「これは気分を害したかも?」と思うことがあった。受話器を置いた後、背中で聞いていたユウに「今の対応どうだった?」と細かく聞いて、それでもやっぱり気になり続け、昨日ご来店の際に一言「昨日は私の電話対応が悪くすみませんでした」と謝って自分を納得させてしまった。
ホントはあとから取り繕ったからといってもう手遅れなのが接客だ。特にこの仕事における受付電話はガチャンと切られたら文字通りそのまま縁を切られても何も言えない。その後のケツを、会ってもらった女性に拭いて貰って何とかお客様が繋がる事はあるが、それはフロントマンとしては情けない話だろう。
ただ「電話を取るのが楽しいから電話を取りたい」というのは自己中な話で、ホントはいつも自傷的な痛みと辛さを感じながらも楽しく電話を取らなくてはならない、というのがこの仕事で電話を取る時の正しい姿勢なのではないだろうか。
と、ここ数日自問しているので今日はこんな感じ。
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