新宿・新大久保おかあさん

当たり前のことだが、この仕事における現場のサービスに対しての耐性は各女性ごとに差がある。

業界経験の有無による差は当然だが、未経験の女性であってもプライベートでかなり濃い経験をしている方は「あ、そんなの平気ですよ」ということもある。しかし、「おかあさん」というコンセプトを大事にして行こう、と決めてお店を始めた時から、どんなサービスでも受ける、という考えは私の中にハナから無かった。むしろヘルスにおける最低限のサービス基準のみで良い、ということを決めて、ではどうやったら、実際そのサービスを受けたお客様がお店に通って下さるか、を考えてきたつもり。

基本サービスのみで良い、と決めた理由は「どんな方でも働けるお店」にする目的と、男にとって誰しもが宿命的に逃れる事の出来ない「おかあさん」という存在と同じ屋号で運営するにあたり、すでに池袋に何軒もあった熟女店の中で生き残るために屋号だけでなく、サービス部分でも色分けをはっきりとする目的の為だ。

普通に考えれば、風俗店ならいろんなプレイにお応えしてオプションも豊富にしサービスを濃くする、というのが当たり前なのだろうが、初めからそれを謳った時点で、出来レースのプレイにしか過ぎないので、謳っていなくても、女性によりちょっと濃いプレイに応えてくれた、という方が遊ぶ側からすれば嬉しいものなのではないだろうか、とも思っている。基本プレイのみ、でサービスをお願いすることにより、女性は少ないことの中で自分なりに時間をかけて男性を包み込んであげられるだろうし、また個々に身に着けているサービスを足したりもできるだろう。

未経験の女性の場合、ある程度慣れるまでは本強歴のあるお客様、女性への扱いが酷いお客様には紹介していない。お店としては目先のひとつの仕事よりも、これから働き続けてくださる女性1人の方が断然大事だからだ。新人が残らないと、リピーター様も飽きてしまうし、レギュラー女性たちの仕事も安定しないお店になってしまう。しかし、その慣れない女性も次第にいろんなお客様に会っていただき耐性をつけてもらわないと、いつかはキツい目にあって辞めてしまうことになる。

今までたくさんの未経験女性を見てきたが、半分以上の方はその部分を自分の中で処理し、だんだんとたくましくなって行った。「実は入って1週間目に1時間ずっとアナル舐めを強制されて泣きながらがんばったことがありました」とか「アソコを痛めつけられ3日間仕事が出来なくなりました」とか様々な現場での苦労は今までたくさん聞かせてもらった。いくら女性ごとに可能プレイを謳っていても、その場で要求されてしまえば、できる限り応えよう、と頑張る女性も多い。それらを乗り越えてこうして今目の前にいてくれているんだな、と思うとその時は上辺の慰め言葉なんて喉の奥で止まってしまうものだ。

初めからお店がいろんなサービスを謳って早めに女性に耐性を付けてもらうのか、ソフトサービスを謳っているけども、実際現場でいろんなサービスを強要されることにより耐性を付けていってもらうのか。女性にとって、また遊んでいただくお客様にとっても、どちらが良いのかは確たる答えは無いとは思う。ならばやっぱりおかあさんは後者の方針で今後も運営して行くしかない。

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