仕事で女性を好きになる。と言えば何だか個人的な趣味のように取られがちだが、あくまでこの仕事で出会った現場においての話。理想は全員に対してその気持ちを持てれば最高だし、まず最初は誰にでもそう思うようにしてはいる。その後は仕事においての信頼度に比例して「仕事上で好き」という感情も上がっていくものだ。
女性に「お客様に対してはその時間だけでも良いので少しでも恋人感覚で」とお願いしているのなら、私たちも仕事の現場上で女性たちに対し全くの割り切った実務だけの関係のもうひとつ奥に、各女性に対して好意を持って接するべきだ。お互いにいい大人同士なので、そこをお互いに勘違いして暴走するようなことも起きないし、全くそんな感情を持たずに仕事するよりはあった方が良い、というのが私の考えではある。
過去、私自身がそのような感情を持てたことで、信頼度も上がり仕事が上手く行った女性も数多くいたと思う。「あの子は店長に気に入られているから」と妬みの言葉も少なからず聞いたが、それは仕方ない事だと割り切っている。こちらから気に入ろう、として向き合っていても、そこに応えず自らのスタンスだけで仕事をし不平不満を言っている女性に対しても、あきらめずに向き合ってきた自信はあるし、「もう何を言っても変わらないな」という段階になったとしても、ちゃんと出勤して貰った時には何かしら投げかけるように意識はしているからだ。
仕事柄、男性と女性なので勘違いされやすいとは思うが、だからと言ってマシンのごとく実務をこなして商売していれば上手く行く、というやり方は私には理解できない。同じコミュニケーションを取るにしても、少なからず好意的な感情を持って話すのと、ただこちらの言いたいことを伝達するだけでは伝わり方に大きな差があると信じている。
この仕事をしていて常々思うのは、お店と在籍女性、在籍女性とお客様、この二つの間に必要なことは同じだということ。女性の接客レベルは、運営側の在籍女性に対する気持ちの持ち方に比例すると信じている。