今日は不安定な天候にも関わらずお問い合わせ・ご利用下さった
お客様ありがとうございました。
普段は家で独り大好きな映画を観るのが主ですが、ここのところ映画館にも行く回数が増えつつあります。で、昨日は休みを利用して是枝監督の最新作「海街diary」に行ってきました。
いや、やっぱり良かったです。
映画を観ていて一番むずかゆくなるのは「いや、そこでそんな反応はしないでしょう」といういかにも映画的な会話の流れなのですが、是枝監督作品にはそんなむずかゆさがほとんどありません。「あ、そうだよな」と観客を納得させる脚本とそれを演ずる俳優たちの自然体な演技にいつも引き込まれます。
で、鎌倉に住む4姉妹の日常と心の絡みを描いた今作。原作は大好きな漫画家・吉田秋生、音楽は菅野ようこ。4姉妹を取り囲む家族、親族、近隣の人たち、それぞれのパートナー。派手な事件がおきるワケでもなく、父の死により一緒に生活することになった義理の妹と3人の姉たちの、ごくありふれた日常を美しい撮影で淡々と描いて余韻の残る良い映画でしたね~。(内容についてあれこれ言うのは野暮なんで一切ふれませんが)4姉妹を演じる綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず。みんな良かったのですが、脇を固める樹木希林、大竹しのぶ、リリーフランキー、そして風吹ジュン(食堂のオバちゃん役。最高でした)みんな素晴らしかったですね。
前夜にロドリゲスの「フロム・ダスク・ティル・ドーン」を観ていたので余計に良さが引き立ったのかもしれません(もちろん「フロム~」も面白いんですが)
DVDになって観ても良いかもしれませんが、心情がしっかりと描かれている作品こそスクリーンで観ると作品の良さだけでなく映画というメディアの力を感じることが出来、さらに映画が愛おしくなるのではないでしょうかね~。