先日、ある女性から「もっと稼ぎたいので他のおかあさんと掛け持ちしても良いですか?」と相談があった。
当店はまったく別のお店との掛け持ちはもちろんOKだし、まして同じグループ店との掛け持ちなら何も問題は無い。が、その女性の先月の成績を見てみると、決して稼げていないワケでは無かった。
私はその女性の直近4か月の出勤日数と月収がアタマに入っていた。一日当たりの収入も決して低いレベルではない。むしろ上位にいる。が、出勤日数が減った分だけ、月収が多少下がっていただけ。
私は「掛け持ちも良いけど、まずは池袋での出勤、待機時間を増やしてみましょう」と答えた。暇な時間帯、曜日を気にしていたので、そんなことを気にする前に、出来るだけ接客のチャンスを広げることをお願いした。この仕事1本で生活していて、お子さんもいない女性なので、出勤時間は自分の意思だけで決定できるのだ。
天候が悪かろうが、比較的ヒマな曜日だろうが、仕事に行けている人は行っている。それは、そんな日でも会いに来てくださるお客様を持っている、もしくはちゃんとネット指名が入るからだ。
これは在籍女性の一例だが、仕事で結果が出ている人は、はたらく時間と仕事の熱量、この二つにしっかりと力を注いてでいるからだ。身一つで収入を得る仕事をしている私たちには確実にこのことが言えると思う。
今までいろんな同業社長、店長たちを見てきたが、それなりにカタチになるまでは、ひたすら仕事を、まさにがむしゃらにしていた方たちばかりだ。お店が軌道に乗り、そのお店を任せられるスタッフができるまでは、仕事と生活が一緒になりひたすら事務所にいて、営業電話も面接も写真もなにもかも、すべて自分でしてきている。それはお店を構えたイチ事業主として、自分の生活がかかっているから当たり前と言えば当たり前なのだが、中にはそんな状況でも手を抜いて、適当な運営をして結局お店をつぶした人も少なからず見てきた。
要は腹の括り方、の差だと私は思う。腹を括った人間は強い。時には傲慢に思われるようなこともあるかもしれないが、それはお店を大きくして稼ぐ、という目標に向かって邁進しているからだ。そして傲慢な自分の裏には必ず逆の自分も抱えている。その弱気な自分がいつも表に出てしまわないように、人前では胸をはらなくてはならない。そこまで腹を括って働いていると言葉にも信念がこもっているので、自然と人はついてくるものだ。
はたらく時間と仕事の熱量の積をどれだけ大きく出来るか、はこの仕事を始めたばかりの頃に独りアタマの中で意識していたことだった。「私は腹を括ってこの仕事をしている」とエラそうに人に言えるようなるのはそれから何年も後になってからのことだったが…。
昨日の
おかあさん統括ブログにちょっとだけ関係ある内容ということで今日はこんな感じ。
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