実家に住んで居た頃、犬を飼っていた。名前はコロ。家族の誰かが付けたのだろうが、思えば適当な名前ではある。
小学校に入る頃、近所で生まれた子犬だったそのチビ犬は、私が中学に入る頃は立派な成犬になった。狂犬病の予防接種でアタマを股に挟んで先生にお尻を向けさせる時、バタバタと暴れてホントに苦労したものだ。結局、高校2年の夏まで約11年間飼っていたのだが、最後はフィラリアにかかってしまい保健所行きとなった。
保健所に連れて行く日、オフクロの軽自動車の後部に、お腹が大きくなって動けなくなったコロを積み込んで、ハッチを閉める時は流石に涙が出た。生まれたばかりの頃我が家にやってきて、私と一緒に成長した兄弟のような存在だったのだので無理もない。
毎日散歩で山を駆け回り、夏には一緒に川で泳ぎ、家のそばにあったボロい犬小屋で、ずっと番犬として暮らしてきたコロとの別れは、本当につらい経験として残っている。
その夏のお盆のお墓参りでは、先祖のお墓の横に小さなコロのお墓も作り、おはぎとお花を供えた。
犬を飼っている人の話を聞くとホントに「羨ましいな~」と今でも思うのだが、やっぱり私はもう二度とペットを飼うことはないだろう。
昨日面談した新宿の女性が犬を飼っていると聞いたので、今日のネタはお盆と掛け合わせてこんな感じ。
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