正論を言うことが、時と場所によってはいつも正しい言動とは限らない。むしろ「そんな正論を聞くために飲んでるわけじゃないよ」と一気に場の空気から排除される立場なることも時にはある。
人間関係を築くことはホントに難しい。思っていることをそのまま言ってばかりでもダメだし、いいかっこでモノを言っていてもダメだ。沢山のセンサーを持ち、処理能力の高い頭脳を持っていれば、いつも相手の心情を慮り、最適な言動ができ、沢山の人に囲まれる人間になれるかもしれないが、私はそんな人間なワケがない。
それが出来ない人間ならば、ではどうするのが良いのか。開き直って「自分はこうだから仕方ない」と言うのか。誰からも相手にされず、周りの人を蔑むひねくれた人生を歩む覚悟があるのならそれでも良いかも知れない。
と、なんだか出だしから「安定剤でも飲んでるのか?」と心配されそうだが、基本的に私は悩まないタイプなので大丈夫。
正論と理念が近ければ近いほど、いやはっきり言えば一緒ならば確実に人に伝わると信じている。弊社の運営理念の下で働くスタッフ達が、お客様や女性に話す言葉の中に、もしも「人としてどう考えてもおかしい」と思いつつ話をしなければならないような理念を押し付けられていたとしたら、スタッフも言われた女性もお客様も離れていったのではないかと思う。
7年前、お客様、女性に対してハッキリと「ウチは本番ありません」と言っていたら、事務所に来ていた大先輩の同業社長に「そういったことはあまりはっきり言うとお客様来なくなるよ」と言われたことがある。5年前、入店時に「厳守4項目」という委託業務以外にもう一つ捺印してもらう書式を作った時も、検査履歴をサイトに公開する時も、常に反対意見はあった。が、やっぱりどう考えても、本番禁止、検査必須は当たり前だと思っていたし、そこをぼかして仕事をし続けることは私自身にとっても納得できなかったので踏み切った。
どう考えてもおかしい、と思う自分を押し殺して、周りの空気を読んでただ迎合するだけの生き方はやっぱりつらい。一時しのぎで良いなら、そんな時も生きていれば沢山あるのだろうが、最も自分にとって大事な仕事ということについては、誰が何と言おうとも当たり前だと思うことは当たり前にしたい、と思うことはごく自然なことだろう。
まだまだそう思っていることは沢山ある。が、一気にやれるものでもないので、ひとつひとつやっていくしかない、ということくらいはわきまえているつもり。
さて、今日もまた顰蹙買いそうなエラそうなことを書いているが…今回の都知事選でいろんな候補者の演説を聞いているウチ、ある候補者の演説に少し、いやかなり感化されただけなので今日はこんな感じ。
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