新宿・新大久保おかあさん

いつもは14時から事務所なのだが今日は10時に出勤だった。

店長不在の事務所は、フロント：カワサキ、セカンド：アキラでまわしてもらい、昨日北海道からスーツケースと共に8日間の出稼ぎにやってきた「ほたるさん50歳」の初接客前のマニュアル説明、近隣ホテルの場所案内、待機規約を説明しようと、意気込んで出勤したのだ。

と、10時過ぎ。ある常連様から問合せのお電話が。熟女道を究めるため、まだイケオカ単独の頃からおかあさんをご利用くださっている熟女好きな方だ。カワサキ→アキラ→シャチョと受話器はリレーのごとく私に回ってきて、早速11時からほたるさんのご予約をいただいた。

新人女性で必ず行っているアウト後のサービス聞き取りは、近くの喫茶店に来ていただき、つぶさにご感想（かなり好感触だった）を伺った。私の撮った写真イメージと実際に会った時のギャップ、初期段階の薄～いコメントや電話での言葉を濃くするための売りどころなど、お忙しい中コーヒー1杯でご協力いただきホントにありがとうございます！

という気持ちで喫茶店を出たら、また同じ喫茶店に舞い戻り取材依頼の打ち合わせ。結構メジャーな報道番組の中の1コーナーへの依頼だったのだが、女性のプライバシーはもちろん、お店のことも完全に分からないようにしていただけるならば、という条件で一応前向きに考えることに。私と歳の近い担当ディレクターの方が貫録あるのは当然だが、取材ディレクターとして同行していた20代後半の女性の食い入るような姿勢が印象に残った。

やっと事務所に戻り玄関ドアを開けると、約1年前にイケオカを辞めた女性が見違えるほどいい女になって立っていた。で、事務所内での話もなんなので、3回目の喫茶店で小一時間、女性と積もる話をした。彼女は業界と縁を切り自立するために、過酷な仕事をしながら家を借りるため1年間頑張っていたのだ。

ウチを辞める頃にはげっそりとして顔色も悪かったのだが、今日は前向きに生きている女性ならではの、明るく元気なオーラがあって安心した。まだまだ前途は長そうだが、このまま少しずつ自分に自信を持ってやっていけば、いつか良いパートナーと出会える可能性もあると思うので頑張ってください、と話して別れた。

事務所に戻ってみると、電話ラッシュを堂々さばいているフロントのカワサキ、燃焼によってすっかり内勤女性スタッフとしての存在感を増したアキラが二人できっちりと仕事をしていた。

今日は35名のおかあさんたちが頑張って出勤してくれた。自分に対しても、人に対しても前向きに生きている人たちと出会えることは自分を幸せにする。日々の生活の中でそのことに気づき感謝の気持ちを持っていれば、少しは自分も前向きに生きていく力を分けてもらえるのかも知れない。

と思いつつ今日はこんな感じで。

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