私が黒澤作品にのめり込むきっかけになった1本は18歳の時に「生きる」(S27)を観てからだが、最初に黒澤作品が記憶に焼き付いたのは12歳の時、体育館で「影武者」(S80)を観てからだ。
映画館の無い田舎だったので、毎年夏には町内会主催の映画上映会が地元の体育館で開かれていた。必ず2本立てで、1本目はガキでもわかる「男はつらいよ」「トラック野郎」など、2本目は大人向けの「青春の門」「小説吉田学校」などが上映されていた。
内容はガキには理解できない影武者だが、影武者の見る悪夢のシーンとラストの合戦シーン、それと川を流れていく仲代達矢を俯瞰で撮ったラストシーンのインパクトは、一緒にみていたオッサンたちの汗の匂いと一緒に感覚にずっと残っている。
先日、おかあさん統括が「乱」のブルーレイを買った、と某インスタグラムで判明した。スグに口にするのはちょっといやらしいので、しばらくしてから「そういえば~」と彼に話してみたのだが、統括はどうやら「影武者」と勘違いして「乱」を購入していたようだった。
後期黒澤作品は概して評価が低いのだが、それはモノクロ時代の傑作をリアルタイムで体感できた方たちの話であろう、と思っている。私は「夢」も「8月の狂想曲」も遺作となった「まあだだよ」も(傑作などと偉そうにレッテルは貼らないが)好きな作品だ。
で。今日統括がその「乱」のブルーレイソフトを持ってきてさりげなく金庫の上に置いてあったのだ。最近、映画に飢えている私としては、そのまますぐに帰宅して鑑賞したかったのだが、グッと我慢してこれから帰って観ようと思っているので今日はここまで!
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